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「日本国……内閣総理大臣……」
目の前の初老の男、彼は自らをそう称した。私はそれを口に出して反芻する。
日本……太平洋に浮かぶ小さな島国。
日本国内閣総理大臣……その島国の政界で一番偉い人のこと。
……じゃあ、ここはどこ?周りにはたくさんの機械があって、私の背後には、巨大なカプセルがある……ここは……どこ……?
そして……
私は……一体……何……?
背中を見れば漆黒の翼が生えていて、まるで、悪魔のような風貌を持つ、私は……何……?
「日本国内閣総理大臣、私は、何ですか?」
目の前の初老の男――日本国内閣総理大臣に問う。
彼は、少し困ったような顔をした後、
「君は……そうだね、悪魔のクローンだよ」
答えた。
「悪魔の、クローン?」
「いや……正確には違うかな。
君は、私の孫娘の体に悪魔の遺伝子と力を組み込み生まれた、そういう存在だ」
……言っていることが難しい。しばし考える。
「……それならば、私はあなたの孫娘なのですか?」
「あ……いや……」
彼はまた、困ったように視線を泳がし、しかしその後、
「いや……君は私の孫娘などではない。悪魔だ」
強く、言った。
私は悪魔、悪魔のクローン、しかし正確には違う、が、悪魔。
……よくわからない。私は、一体何?
「……私は、一体何なのですか?私は、一体これからどうすればよいのですか?」
そう思って、言った時、突如私の体が熱くなった。胸の辺りから、徐々に徐々に全身が、熱くなった。
熱くなって、熱くなって、それは徐々に痛みを伴って――
熱い……痛い……
「そうか、わからない……か。まぁ、いいんだ。君が何をすべきか、それは――」
――苦痛になった。
「……ぁ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「!?」
耐え難い苦痛。私は叫び声を上げた。
痛い……熱い……痛い……熱い……
暴れる。体を地面に摺(す)りつけ、そして叩きつける。それでもこの苦痛は収まらない。
何……これは一体……熱い……痛い……何かまるで……自分の中で言い知れぬ力が暴れているような……
……力?
「……っ!一体何が起こった!?」
日本国内閣総理大臣が私に駆け寄る。私を抱き起こす。
「くっ……わかりません!!と、とにかく鎮静剤を打って眠らせます!」
「くそっ!どうなっているんだ!くそっ!絵里香!絵里――いや!違う!くそっ!くそっ!」
……そう、これはきっと何かの力……。では、これを放出してやればいい……
そう……それで……この痛み……この熱さ……苦痛が消えるのならば……
私は、その力を、自らの腕へと込め――
「えっ……!?」
――られない。
そんな……そんな……痛い……熱い……では……私は一体……どうしたいいの……
「ぁっ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
――!」
……っ。腕に、何かが刺さった。途端、視界が真っ暗になって、何も感じられなくなって――
……はぁ……はぁ……私は……一体……な――
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